僕の家はキッチンと寝室が同じ空間にあり、部屋の匂い、服の匂い、生活臭への対策にとても頭を悩ませていた。
料理は殆どしないものの、やはり料理の匂いが服などについてしまい、外に出た際に「あ、これ家の匂いするな」となることが多かった。
また、仕事から家に帰ったときになんとなく「匂いがこもっているな」と感じることも多く、いろんな対策を試してみた。消臭剤を置いたり、空気清浄機を置いたり、柔軟剤を変えたり、ファブリーズを多用したり。しかし「消臭」を実感できるものはなかった。
しかし今回、僕なりの最適解として答えがでた。それが「カルテットのターンド・ケイ」シリーズ。光触媒の技術を活用した除菌・脱臭機だ。
このシリーズを実際に購入し、約3ヶ月使ってみた感想を紹介するのが本記事だ。
特にこの記事を書いている2020年の4月はコロナの影響で在宅勤務となっており、生活臭への悩みはかなり大きく、それを解決してくれたカルテット製品には感謝申し上げたい。
では早速紹介していく。
概要
ターンド・ケイというシリーズは、光触媒の技術を活用しているのが売りの除菌・脱臭機で、壁にかけて部屋に対応する通常タイプと、小型で玄関やトイレに対応する電球タイプの二種類がある。※1 それぞ6.7万円、1.5万円と安くはない。しかし後述するように、この金額に見合う価値を十二分に感じている。
https://turnedk.com/
2018年に設立されたカルテック株式会社という日本企業が作っていて、2019年の8月と10月に発表されたものだから歴史も浅い。
http://www.kaltec.co.jp/news/
しかし、もともとシャープの社員が立ち上げたベンチャーで、OEMで商品を卸しているし、WBSにも取り上げられている。つまり注目度も信頼性も高そうだ。
https://lovely-lovely.net/business/kaltec
そしてAmazonレビューも非常に高く期待感が高まる。実際に使ってみてかなりよかったという感想は冒頭で書いた通りだ。
ポイント
僕がターンド・ケイを最終兵器と思ったポイントは以下の通りだ。
1, 空気清浄機と比にならない高い脱臭力。高感度センサー。
2, 掃除がほとんど必要なく、フィルターの交換等も不要。
3, 場所を取らない。
製品は?
先に最終兵器である商品を紹介しておく。
▼カルテック 光触媒除菌・脱臭機/ターンド・ケイ KL-B01Z 脱臭LED電球
▼カルテック 光触媒除菌・脱臭機/ターンド・ケイKL-W01Z 壁掛けタイプ
実際に設置し、使ってみた感想
●壁掛型
実際に部屋に設置してみるとこんな様子になった。
壁掛型はエアコンが設置されている壁と反対の壁に配置するのがいいということでそれに準じてみた。感想としては以外に大きかったが、普通にかっこよい。
音は比較的静か。しかし匂いを察知するとかなり轟音で動き出す。「ニオイセンサー」という機能があり、3段階となっている。
一番低い”低”の段階ではほとんど音がしないが、”中”、”高”の段階では比較的音は大きい様に感じる。しかし吸収してくれている感がひしひしと伝わってきて、「お前頑張っているな」と感動する。
そして、このセンサーの感度が非常に高い。
汚い話だが、オナラをすると10秒足らずで察知し轟音とともにフィンが動き出す。食事をしても”中”で継続的に稼働してくれる。しかもこれらは「必ず」といっていいほど間違いなく察知する。これにはとても驚いた。
またインフルエンザウイルスの除菌を始めとした除菌機能も高い性能を誇るということもあり、コロナウイルスの除菌にも期待している。※2
また、花粉への効果も期待でき、これまでの製品よりも無効化という観点で期待ができるということで、ひどい花粉症の僕には願ったり叶ったりだ。
従来のイオン技術による除菌や脱臭は、花粉や細菌などを無力化させるが、その花粉や細菌などがなくなるわけではない。だが、光触媒技術であれば、そうした花粉や細菌などを水と二酸化炭素に変えてしまう点が、イオン技術との違いという。
https://kaden.watch.impress.co.jp/docs/news/1212730.html
脱臭だけでなく、インフルエンザへの対策、そして花粉症の軽減ができるならいくら払おうがもったいないとは思わない。
一方で、改善して欲しいと感じる点もあり、「いい香り」にも察知してしまうこと。例えば僕はこういったディフーザーを使っているのだが、これにも反応してしまう。アロマやお香などを利用する際には本機を消す必要がある。
とはいっても、こういった”良い香り”を吸引して無効化するのには10分程度かかる印象だ。短時間での香りを楽しむことには問題ないだろう。
そして更に大きな推しポイントが、フィルターなどの交換や掃除が、比較的に長期間いらないことだ。僕はこれまでシャープの加湿機能付きの空気清浄機を使っていたが、やはり掃除が大変。
特に加湿機能がついているとカビも生えるので、掃除をこまめにしなければ正直数ヶ月使えば付けたくなくなり場所だけ取る意味のない住居人になっていた。
ターンド・ケイは加湿機能こそないものの、この掃除やパーツ交換が不要に近いということが非常にGood。数ヶ月に一度フィルター掃除をするだけ。
フィルター部は、2-3カ月に一回、ぬるま湯に漬けて、天日干ししてあげればよいだけだという。ホコリなどが付着すると効力が落ちるため、こまめにメンテナンスしてほしいという。そうしたメンテナンスをすれば、10年相当は使い続けられるとする。
https://kaden.watch.impress.co.jp/docs/news/1212730.html
そして、壁掛けなので場所も取らない。(個人的に壁掛けは未来感もありかっこいい…!と、不意に心をくすぐられてしまった。)
なお、「壁に穴を開けるのはちょっと」という人には置型のスタンドもある。
●電球型
次に電球型を設置し、利用してみた。
こちらの設置は非常に簡単。場所は玄関に設置した。
電球型は人感センサーになっており、人を感知すれば明かりが灯る。一方で、ファンは常に回っていて音も常時「フィーン」と鳴っている。
正直なところ音はまあまあの音量で、トイレの換気扇と同程度。
気になる人は気になるだろうが、玄関という場所を考えれば僕は全く支障はない。
むしろ、友人が来た際に音がなっていると「この電球なに?」と話のネタになり得意げな気分にさえしてくれる。
デザインも近未来型でとても好きだ。LEDの光の色はいわゆる電球色で、オレンジの優しい色だ。口金もほとんどの玄関やトイレの電球の大きさの「E26型口金」なので、設置できないということはないだろう。
玄関やトイレには電球のシェードがもともとついていることも多く、このような人感センサーがついているLEDは直径が大きく入らないことも多い。それを鑑みてか根本を3cm延長する「延長用ソケット」がついていて便利。
ただ僕は付属の3cmの延長では、設置はできたものの通気孔とカバーの間隔が狭く、空気の通りを考えると効果が出るか不安だったので、延長用ソケットは追加で購入して延長することにした。冒頭の写真もこの延長用ソケットを付けたものだ。
壁掛けタイプの設置方法
壁掛けタイプは多少組み立てが必要なので紹介しておく。
まず付属品はこの様になっている。意外に少ない。
ちなみに本体のサイズは、500mlのペットボトルと比較するとこのような感じ。
説明書も日本語でかなり丁寧に書かれており、わかりやすい。ただ、まあ出たばかりの商品ということもあり説明の濃淡をつけるといいなとは思うが…
通常の石膏ボードにはこのような細いピンで固定台を固定し、その上に本体を乗せる形だ。無印良品の家具をはじめ、石膏ボードにつけるは形は違えどこのようなものなので、設置場所を変えるなどのときは多少他の設置ピンでも代用できそう。(あくまで自己責任で。)
ピンの設置はコインで「ググッ」と押し込み簡単にできる。
壁掛けの家具を設置する際には、近くでみて設置したものの、遠くから見たら微妙に傾いているということが多い。そして傾きを直そうと何度もやり直すのは非常にストレスだ。
そんな苦い記憶が蘇る中、この固定ボードには正しい角度で設置するために最初から水平器がついていて、設置は一発で終えることができる。こういったところも非常にポイントが高い。
固定台の設置が終われば、本体を「カチっ」と音がするよう設置して終わり。これがまた気持ちいい。「日本製品だから」、「海外製品だから」ということ表現は嫌いだが、こういった設置の安定感やフィット感にこだわりを感じると、製品だけでなくシリーズや会社自体に信頼が芽生える。
そしてボタンを教えて稼働開始。一番テンションの上がる瞬間だ。「ピッ」という音ともに「シュイーン」とフィンの起動音が鳴り響く。
ここに白のカバーを被せれば終わりだ。ここでも「ガチッ」と気持ちの良い音がする。結合部分に磁石が入っており、絶妙に設置をアシストしてくれる。これは説明書やHPにも書いていなかったので(少なくとも僕が見た限りでは)「どこまでこだわるんだ」と本当に感動した。
そして完成。壁掛けなので場所も取らない。
なお、「壁に穴を開けるのはちょっと」という人には置型のスタンドもある。
「ターンド・ケイ」シリーズは、本当におすすめ。
ここまで大絶賛した「ターンド・ケイ」シリーズ。この製品は大満足で普段利用していて大ファンだ。
そして、それ以上にカルテックという企業自体が好きになった。高品質な商品だけでなく、細部まで気の利いた、そして工夫が随所に見られる製品をつくる優良ベンチャーだと心から感じた。
今後、カバーは白だけでなく、赤やその他のデザインも発売されるようで、ほかにもダウンライトの「KL-L02」やデスク置きタイプの「KL-D01」も順次発売を予定しているとのこと。
今後カルテットが作る新しい製品に注目したい。おそらく全買いする。
▼カルテック 光触媒除菌・脱臭機/ターンド・ケイ KL-B01Z 脱臭LED電球
▼カルテック 光触媒除菌・脱臭機/ターンド・ケイKL-W01Z 壁掛けタイプ
▼カルテック 光触媒除菌・脱臭機/ターンド・ケイ 壁掛けタイプ専用スタンド KL-W01-A
※1 : 2020.4現在
※2 : これは公式HP等で2020.4時点で言及されているものではない。今後の実験結果に期待される。
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